闘病小説
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森田秀吉物語-幸せの概念(4)-
-最初から読む- 大勢の方が涙を流していました。 しかしその方々も、 弟の遺影を見て、 笑顔になるのです。 笑顔の多い、不思議なお通夜。 …
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森田秀吉物語-幸せの概念(3)-
-最初から読む- 常日頃から 自分の事は二の次、三の次。 私心が無く、 常に妻や家族、 友達や従業員を最優先に想い、動き、 人の為に生き抜いた弟の集大成は …
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森田秀吉物語-幸せの概念(2)-
-最初から読む- これ以上無いという逆境の中で、 弟は何を考えていたのか。 容態は日に日に悪化し、 意思の疎通が難しくなり、 一日の大半を 眠ったまま過ごす状態になったある日、 ふと目を覚ま…
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森田秀吉物語-プロローグ-
「ありがとう」 意識が無かったはずの弟の口は 確かにそう動き、 家族に見守られながら 静かに息を引き取りました。 私がかけつけてすぐの事でした。 脳に転移したがんのせいで、 弟は…