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森田秀吉物語-幸せの概念(1)-
–最初から読む–
弟に意識障害が出る前の事でしたが、
徐々に体の自由が利かなくなりだし、
治療法も手詰まりで不安と苦しみでどうしようもないはずの弟が、
小さな声で私に言ったのです。
「兄貴、俺は幸せだよ」と。
リンパ腫が再発した時、
頭の良い弟ならば分かっていたはずです。
自分の命があと残り僅かかもしれないという事を。
自分の病気を調べ尽くしていた弟が
再入院をかたくなに拒んだのもそのせいでしょう。
二度と帰って来られないかもしれない。
どんなに怖かったでしょう。
しかし弟は
最後には「絶対に治す」と言い切り、
再入院の手続きをしたのでした。
そして弟は
私が見舞いに行く度に
満面の笑みを浮かべ、手を握るのです。
最初は何をもって弟は幸せと感じ、
そして私に伝えたのか理解出来ずにいました。
何をもって弟は最後まで弱音を吐かず、
前向きに生き抜く事が出来たのか。
当人でなければ分からない不安や恐怖と戦っていた事は間違いありません。
それでも弟は曇りなき眼で幸せなんだよと微笑みました。
–つづく–
森田秀吉物語は、弟が生前希望していた書籍化を目指してます。
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コメント
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アニキ、始めるんやね(⑅˃◡˂⑅)
素晴らしいと思うっ❤️
ただまだ私もひでちゃんを思い出すと、話すと泣いてしまう。
アニキ、大丈夫?
いや、これが喜びかな(∩´͈ ᐜ `͈∩)˖*♬೨̣̥
楽しみに読ませてもらうね(∗ᵒ̶̶̷̀ω˂̶́∗)੭₎₎̊₊♡
よしみちゃんも、お嫁ちゃんも体には気をつけてね४*ପ꒰⑅•ᴗ•。꒱໊੭♡♩
見てるよ(b^ー’)きっとヒデちゃんも☆
ヒデ兄ファイッ!!☆体調崩さないように気を付けて☆