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◇秀吉物語◇−7
目の前に広がる景色は病院の天井、
少し左に視線をずらすと
黄色くて大きいの、透明の大きいの、
さっき終わったばかりの小さいの。
銀色の点滴棒にいくつもの点滴がぶら下がっていて
それが一つになった管が俺の首へとつながっている。
カーテンの開く音、
廊下で看護師が話す声、
誰かがせんべいを食べる音、いろんな音が聞こえる。
この光景の中、何回考え事をしたんだろう。
とは言っても診察、リバビリ、入浴、ご飯、面会と
入院患者の日常は意外と忙しいもので
なかなか長時間ゆっくり出来る事は少ないのだが。
日勤の担当の看護師が終わった点滴を片付けながら
話しかけてきた。
「森田さんはいつも元気ですねー」
そういえば
入院してからずっと、いろんな人に言われる事がある。
コメント
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考え事を いくつも重ねてたのに
センチメンタルとか言ってごめん
つづき 待ってるよー
クリック
なんて言われたの?
気になるぅ♪
いい写真やね♥️